用意すべき証拠の種類

残業代請求のために、証拠を準備すべきということは、説明しましたが、具体的にどんな証拠を用意すれば良いのでしょうか。

用意すべき証拠は大きく2つに分けられます。
1つは、労働時間を確認するための証拠。もう1つは、残業代を計算するための証拠です。

労働時間を確認するための証拠

あなたが、何時間働いていたかを客観的に証明してくれる証拠を集めましょう。
残業代請求のために1番重要となる証拠です。
残業時間を確認するための証拠としては、以下のようなものが考えられます。

  • タイムカード
  • 手帳のメモ
  • パソコンのログ
  • パソコンの電子メール
  • 携帯電話のメール
  • 自動車の運行記録
  • 日報
  • 警備会社の警備記録
  • 家族の証言

この中で、よく残業代請求で使われるのが、タイムカードです。
タイムカードは会社が管理しているものですから、そこに午前8時出勤午後10時退社と書かれていれば、会社側がそれを争うのは非常に難しくなります。
同様にパソコンのログや仕事で使っている電子メールなども、何時まで仕事をしていたかが客観的にわかる証拠ですので、強力な証拠となります。

逆にあまり有効でないのが家族の証言などです。
家族が本人に有利な証言をするのは当たり前ですから、いくら家族が「夫は毎晩10時まで残業をしていて帰宅するのは夜の11時過ぎでした」と証言しても、それだけでは残業代請求は認められません。
手帳のメモも、家族の証言に比べれば有効ですが、やはりタイムカードなどと比較すれば、信用性は落ちます。

残業代を計算するための証拠

何時間仕事をしていたかわかったとしても、具体的に残業代がいくらなのか計算できないと話は進みません。

残業代を計算するためには、本来の就業時間、毎月の給与、基本給がわかる資料が必要です。
具体的には以下のようなものが考えられます。

なお、残業代を計算するための証拠は、労働時間を確認するための証拠ほど重要ではありません
なぜなら、給与明細がなくとも、振込まれた金額を見ればだいたいの給与額がわかりますし、本来の就業時間も法律が1日最大8時間と決めているため、8時間を超える仕事は原則として残業になるからです。
したがって、これらの証拠がないからと言って、残業代請求をあきらめる必要はありません。

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