労働審判とは

労働審判とは、どうような手続きなのか。
残業代請求で労働審判を使うメリットを説明します。

労働審判とは、労働者と事業主との間の労働紛争について、裁判所(労働審判委員会)が審理をしてくれる制度です。
労働審判では、まずは、裁判所が間に入って、調停を成立させられないか、試みがなされます。
そして、調停が成立しない場合には、裁判所が適切と考える審判を下すということになっています。

労働審判は申立書を裁判所に提出するところから、始まります。
相手方はこれに対し、答弁書を提出します。

その後は、裁判所で、口頭でお互いに主張をしていきながら、互いの妥協点を探していくということになります。

労働審判のメリット

労働審判のメリットは何といっても、そのスピードです。
裁判が1年、2年かかる場合があるのに対し、労働審判はほとんどが3ヶ月以内に終わります。
期日の回数も原則3回以内で、多くは2回目までに終わります。

これは、裁判が慎重に、証拠を調べて厳密に事実を認定していくのに対し、労働審判では、速さと概ねの適正さを重視しているからです。

労働審判のデメリット

速さを重視しているため、緻密な事実認定が必要な事件や、そもそも話し合いが難しい争いが激しい事案は、労働審判には不向きです。
労働審判に納得しない当事者は異議を唱えることができ、その場合は、自動的に裁判となります。
したがって、当事者のどちらかが異議を唱えることが確実であるならば、最初から裁判をした方が良いということになります。

残業代請求で使えるか

残業代請求については、労働審判を利用することを薦めます。
それは、上記で説明したとおり、とにかく解決までが速いからです。
ただし、残業代を計算した結果の満額は獲得することは難しいでしょう。お互いに譲歩することが、労働審判の前提になっているからです。

それでも、たとえば300万円請求して、150万円を2ヶ月で獲得するのと、300万円全額の獲得を目指して何年も戦うのがどちらが良いかと言えば、多くの人は前者を選ぶとおもいます。
請求している間に、会社が倒産するとも限りませんし、長期間、裁判をやった結果、敗訴ということになれば、1円も残業代を回収できないことになってしまうからです。

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